Captive 3

ふと、ルーファウスは目を覚ました。
全身が激しく痛み、その痛みに、すべてを思い出す。
カイルゲイトに好き放題に犯され、崩れ落ちるようにベッドに倒れたところまでは覚えている。そのまま、意識を失うように、眠りについたのだろう。
男根を何度も受け入れさせられたそこは、熱を持って、ずきずきとうずいている。骨折した肋骨と、右足の踵も、おそらく、悪化しているのだろう。激しく痛んだ。
身体がひどくだるく、うつ伏せになったまま、動くこともできない。
ぼんやりと目をあげると、シーツの上に投げ出された手が目に映る。
ずっとかけられていた手錠がはずされていることに気づき、ルーファウスは、のろのろと右手を引き寄せた。
その手首も、金属に擦られた痕がいくつも走り、破られた肌から血がにじみ、ひどい有り様だった。
ルーファウスは、傷ついた右手首に、そっと唇を押し当てた。
ここに、つけられた痕 ――――カームの一軒家で、やさしく、愛撫するようにつけられた痕は、すでに跡形もなく消えてしまっていた。
それはそうだろう。あれはもう、一週間以上も前のことだ。
(一週間か……)
あの日から、それしかたっていないのだ、ということに驚く。
(……おまえは、今、何をしている……?)
静かな、黒い瞳をした男のことを、ぼんやりと、思う。
おそらく、自分のことを必死で探しているだろう、と思う。
だが、ルーファウスにさえ、ここがどこかわからないのだ。
もっとも、カイルゲイトがミッドガルと行き来していることを考えれば、さほど遠く離れた場所であるとは思えない。
ミッドガル郊外か、あるいはカーム。カームであれば、自分が発見される確率も高くなる。
だが、問題は、街中ではなかった場合だ。こんな監禁部屋を備えた家だ。人里離れた場所に建てられていたとしても不思議ではなかった。
かつてならば、神羅の情報網と力があれば、自分一人を見つけることなど、わけもないことだっただろう。だが、神羅が崩壊し、ミッドガルも崩壊した今となっては、ネットワークシステムに頼ることもできず、人の力でなんとかする他はない。そして、その「人」でさえ、カンパニーが崩壊した今となっては、あてにできるものではなかった。
ライフストリームが吹き荒れた翌日、ルーファウスは、カームの家で、タークス四人を集めた。
「これからどうするつもりだ?」と聞いたルーファウスに、四人とも、ルーファウスの元に残る、と言った。
ツォンは、そう言うだろう、という確信があったが、他の三人については、少々、意外でもあった。
レノもルードもイリーナも、精鋭タークスに選ばれているだけあって、様々な点で有能だ。おそらく、どこへ行っても、やっていけるだろう。
それが、神羅、という、言うなれば、沈みかけた船に残ろうとする理由はなんなのか。それは、よくわからなかった。ただ単に、怪我で動けないルーファウスを放り出すことができなかっただけなのかもしれない。
もちろん、どんな理由であれ、四人がルーファウスの元に残るのは、正直、ありがたいことではあった。こんな状態では、何もできない。なにかを成そうにも、一人では何もできないのが、今のルーファウスの状態だからだ。
だが、今となってはどうだろう、と思う。
自分がいなくなれば、彼らとて、神羅に残る意味はなくなる。そしてまた、ルーファウスをどうしても探し出さなくてはならない理由も、彼らにはないのだ。
今まで、あれほど強固なものに思えたカンパニーという組織、そして、上司と部下という絆、そういった、ルーファウスがこれまで、基盤を置いていた全てが、本当はこんなに希薄で心もとないものだったのだ、という事実をまざまざと突きつけられ、ルーファウスは苦笑した。
(ツォンも……)
ルーファウスは、ふと思った。
ツォンとて、自分を探さなくてはならない理由など、本当はありはしないのだ。
結局のところ、自分とツォンの関係は、上司と部下、というだけのものだ。神羅がなくなれば、そんな関係に意味はない。
唯一、残るのは、ツォンが抱く、ルーファウスへの想いだけだ。
だが、それも、所詮は感情、という、不確かであいまいな、よりどころにするには心もとないものでしか、ありはしなかった。
ルーファウスは、残酷に傷つけられた手首を見つめた。
(ツォンは……探しているだろうか……)
探している、と確信を持って言えない自分に、ルーファウスは、小さな苦い笑みを浮かべた。

その時、ふと、近づいてくる足音に気づき、ルーファウスは眉をひそめた。
一人ではない、複数の足音だ。
一瞬、助けがきたのか、と思う。
だが、それにしては、足音に緊迫感がなく、なにかを話している声も聞える。その一つがカイルゲイトのものであることに気づき、嫌な予感に、ルーファウスは目を細めた。
ドアを開けて入ってきたのは、やはりカイルゲイトだった。
ベッドの横まで歩いてくると、シーツにうつ伏せに倒れ込んだままのルーファウスの髪を乱暴につかみ、顔を覗き込んだ。
「社長、気分はどうだ?」
「………いいわけがない」
ルーファウスが掠れた声で言うと、カイルゲイトは、くっくっと笑った。
「相変わらず、強気だな」
「本当に、ルーファウス神羅なのか」
カイルゲイトの後ろから、別の男の声が聞こえてくる。
「顔をよく見てみろ」
カイルゲイトがルーファウスの髪をつかんで、ぐいと持ち上げる。
ムチ打ちが治っていない首に、痛みが走り、ルーファウスは小さく呻いた。
「本当だ」
カイルゲイトの後ろを回り、ルーファウスの顔を三人の男が覗きこむ。
「こりゃあ……すごいな」
ルーファウスの顔と、一糸まとわぬ姿、そして、足にはめられた足枷を見やり、一人の男の喉が、大きく鳴った。
「社長。何をされるか、わかるか?」
カイルゲイトが、楽しそうに言う。
(わからないわけがない)
ルーファウスは、心の中で吐き捨てるように思った。
「わかっているみたいだな。せいぜい、楽しめよ、社長」
「本当にやっていいのか?」
男の一人が、聞く。
「ああ、好きにしていい。だが、まだ殺すなよ」
カイルゲイトが言い、ルーファウスの髪から手を放す。それと同時に、男たちの手が、ルーファウスの身体に伸びた。
いくつもの手が肌に触れ、嫌悪に身体が震える。
だが、疲れ果てた身体では、抵抗らしい抵抗もできない。
うつ伏せのまま、後ろから腰を抱えあげられ、思わず男を押しのけようとした手を、前に回った男に掴まれる。
「まだ、抵抗する気力があるのか」
カイルゲイトがせせら笑うように言うのが聞える。
後ろから腰を強く引かれ、膝をシーツについた状態で足を大きく開かれる。
「こりゃあ、酷くやられたな、社長さん」
後ろから、ルーファウスの腰を掴んだ男が、嗤いながら言った。
「ここが、ズタズタだぞ。痛いだろうな」
「かなり広げたからな、すぐに突っ込めるぞ」
カイルゲイトが笑いながら言う。
「なら、さっそくいれるか」
男が言い、熱く硬いモノを押し当てられる。
「社長、いくぞ」
情欲にまみれた声がいい、ずきずきと痛むそこに、怒張を突き立てられた。
「……うっ………!」
ビリっと走った痛みに、指先でシーツを掴み、呻く。
ぐいぐいと怒張を埋め込まれながら、前に回った男に、顔を上げさせられ、口に指を突っこまれた。
「おい、口はやめとけよ。噛まれるぞ」
横で、その様子を眺めていた男が、笑いながら言う。
だが、ルーファウスの口に指を突っ込んだ男は、ベルトを外し、ジッパーを下げて取り出した自分自身を軽くしごきながら言った。
「喉まで突っ込めばいいんだよ」
「なるほど」
「おい、社長。歯をたてんなよ」
その言葉と同時に、すでに勃ちあがった男のものが、口に押し込まれた。
そのまま、喉の奥まで、突き入れられ、苦しさに、えずく。
シーツについていた手をあげ、男の腰を押しのけようとするものの、顔を両手で挟むように掴まれ、前後に動かされ、どうすることもできない。
口の中で、男のものが暴れまわり、喉の奥を突かれ、苦しさに、思わず、目の前の身体にすがりついた。
「へええ……かわいいな。しがみついてきたぞ」
「後ろも……こりゃあ、いい」
「いい身体だぞ。男娼も顔負けだ」
カイルゲイトの声が聞こえる。
カイルゲイトは、この凶行には、少なくとも今は、加わる気はないようだった。さきほどから、ベッドの横にひっぱってきた椅子に座り、おもしろそうに眺めているだけだ。
「あんたが仕込んだのか?」
「いや、前から、誰かのペットだったらしいぞ。なあ、社長?」
「へええ……まあ、この顔だしな」
「相手はだれだ。重役連中か?それともソルジャーの連中か」
「ああ、あいつらのデカそうだしな」
男たちが嗤う。
「あいつらのデカいので、可愛がってもらってたのか?え?社長さん?」
好き勝手なことを言いながら、男たちが思い思いに、腰を突きあげる。
口を犯す男の腰にしがみついていた手をとられ、別の男のモノを握らされる。
「かわいそうに。泣いてるぞ」
「たまんねーな、この顔。社長、目を開けろよ」
ぐいっと喉の奥の奥に、怒張を突きこまれ、目を見開く。
「きれいな目だな。真っ青だ」
「おい、殺すなよ」
カイルゲイトが笑いながら言う。
「まだ、利用価値があるからな」
「わかってる」
限界が近づいてきたらしく、口を犯す男の動きが激しくなる。
頭を掴まれ、喉の奥まで蹂躙され、ルーファウスは、吐き気と苦しさに、男の身体に爪を立てた。
「う……出る…っ」
ルーファウスの口を使っていた男が、呻く。
そして、ルーファウスの頭を引き寄せ、ぐいと奥まで、己を突き込むと、腰を震わせ、ルーファウスの喉の奥に、欲望をたたきつけた。
咳き込み、注がれたものを吐きだそうとしたものの、男のものに口をふさがれ、それもかなわない。
「早すぎだろう、それは」
横で、ルーファウスの手に自分を握らせていた男があきれたように言う。
「いや、おまえも、口でやってみろ」
ルーファウスの口の中で怒張をすりつけるように動かし、最後まで吐きだしながら、男は言った。
「この顔が自分のを咥えているのを見たら、それだけでイけるぞ」
口から、ようやく男のものが抜き出され、ルーファウスは激しく咳き込んだ。唇の端から、粘つくものが零れ落ちる。
だが、男の手がルーファウスの口を押さえた。
「出すなよ。飲みこめ」
苦さと青臭さが、口に広がり、吐き気がする。だが、口と鼻を押さえられ、息ができず、耐えきれずに粘つくものを喉に送り込んだ。
ルーファウスの喉がごくりと鳴り、男が笑いながら、手を放した。
「いいぞ、社長。うまいか」
口と鼻を解放され、息を求めて喘ぐ。喉の奥に残る苦さと、飲み下しきれなかったものがからみつく感触に、吐き気がこみあげてくる。
(ふざけるな!)
喘ぎ、咳き込みながら、叫ぼうとするものの、場所を交代したもう一人の男に、また口をこじあけられ、怒張を口いっぱいに頬張らされ、声を出すこともできない。
「ああ、いいな。これはいい」
「な、たまらないだろ」
男が、唇を舐める。
「喉を開けよ、社長」
男が言いながら、ぐいぐいとルーファウスの喉の奥を突きあげる。
「ふむ……いい顔だな」
冷静なカイルゲイトの声が言う。
「写真もとっておくか」
「そりゃあいいな」
「神羅から金をふんだくれるんじゃないか?」
男たちが、嗤う。
「写真なんて言わずに、動画を撮っとけよ」
「それなら、もう撮ってるさ」
「そりゃあいい。神羅社長のレイプものか。高く売れそうだな」
「社長、よかったな。神羅が潰れても、こっちで食っていけるぞ」
男たちに、好き勝手に身体を弄ばれながらも、ルーファウスの頭は、まだ冷静だった。
(この下衆野郎ども!ふざけるな!地獄へ落ちろ!)
苦しさに涙を流しながらも、決して上品とは言い難い、ありったけの罵詈雑言を心の中で叫ぶ。
だが、不意に、横から伸びてきた手に顎を掴まれ、目を開いた。
カイルゲイトが、にやりと笑って、ルーファウスを見つめていた。
「社長は、まだ物足りないらしいぞ」
ルーファウスは、カイルゲイトを睨みつけた。
「待ってろ。何も考えられなくしてやる」
囁くように言い、顎から手を放す。
そして、ルーファウスの口を犯す男に、手を軽く振った。
「早くイけ。社長をもっと啼かせるぞ」
「待て……もう少し……っ」
男の動きが激しくなり、喉の奥を何度も突かれる。
「顔にかけるか……写真撮れよ…っ」
「いいぞ」
やがて、ルーファウスの喉を犯す男が、切羽詰まったような声をあげた。
「……いくぞ……っ!」
男が、ルーファウスの口から、己を引き抜いた。
もう一人の男が、すかさず、咳き込むルーファウスの顎を掴み、カメラに向ける。その瞬間、青臭い白濁を顔に浴びせかけられ、ルーファウスは思わず目を閉じた。
粘つくものが、額から鼻筋を通り、顎に滴り落ちていくのを感じ、嫌悪に顔を歪める。
「すげーな……いい顔だ」
男が満足げに笑い、2度3度と、ルーファウスの顔に精液を浴びせかけた
だが、その瞬間、強く後ろから突きあげられ、ルーファウスは、声をあげて背をそらせた。
あわてて、唇を噛み、声を押さえる。
顎を掴んでいた男が、指でルーファウスの唇をたどった。
「声、抑えんなよ。今の声、もう一度、聞かせろよ」
ルーファウスはぎりっと唇を噛みしめた。
「強気だな、社長。まあ、精液まみれの顔で睨まれても、迫力ないがな」
男が嗤った。
「おい、もっと攻めろよ。声、出させろ」
後ろからルーファウスを抱く男に、笑いながら言う。
「浅いところだ。腹側を探してみろ。社長の好きなところがある」
カイルゲイトの言葉に、埋め込まれた楔が、引き出された。
ギリギリまで引き抜かれ、何かを探るように、怒張が埋め込まれていく。
硬い切っ先が、前立腺をかすめ、ルーファウスは、俯いたままひそかに歯をくいしばった。
だが、カイルゲイトが、くっと笑った。
「その辺だな。もう一度、やってみろ」
ルーファウスは、思わず、カイルゲイトを睨みつけた。
「残念だな、社長。もういい加減、あきらめろ」
カイルゲイトが、くっくっと笑った。
その瞬間、ぐっと、前立腺を切っ先で押し上げられ、ルーファウスの身体がびくりと震えた。
「ここか」
男が勝ち誇ったように、笑った。
「強く抉られるのが、社長はお好みだ」
カイルゲイトが、にやりと笑う。
「よし。社長、感じろよ」
いったん、男のモノが抜き出され、腰をさらに高く抱えあげられる。
上体をシーツに押し付けられ、腰だけをあげさせられた状態で、男の怒張が突きこまれた。
上から下へ押し込まれるように、前立腺を抉られ、ルーファウスは、無意識に身体を震わせた。
「どうだ、この方が、当たるだろ」
何度も何度も、そこを抉られ、激しい快感が沸き起こる。
「……んっ………んっ」
口をシーツに押し付け、声を抑えても、くぐもった声が漏れる。
「感じてきたな、社長。その調子だ」
不意に、後ろから前に回った手に、勃ちあがりかけた己を掴まれ、唇を震わせた。
前立腺を抉られながら、強く自分自身を扱かれ、たまらない快感に、身体を震わせる。
カイルゲイトが決して触れなかったそこは、待ちに待った刺激に震え、あっという間に、勃ちあがった。
「すごいな。感じまくりだ」
先走りが漏れる先端を、指先で刺激され、激しい快感に全身が震える。
(だめだ……っ!)
心の中で叫ぶ。
絶対にイきたくなかった。
だが、それは、無理なこともわかっていた。
屈辱に唇を噛みしめながらも、身体は、絶頂に向かって追い込まれていく。
「ううっ………んんっ……!」
シーツを握りしめ、それでも耐えようと歯を食いしばる。
だが、上から突きさすように押し込まれたモノに前立腺を強く抉られ、そのまま、奥まで硬い切っ先で突きあげられ、膨れ上がった快感に押し上げられるようにして、ルーファウスのモノが弾けた。
「……んっ!」
男の手の中に欲望を吐き出し、体内に埋め込まれた楔をきつく締めつける。
後ろで男が呻き、身体の中で、男の欲望がはじけた。
締めつけた内壁で、男のモノがビクビクと動くのを感じ、それが、また新たな快感を呼び起す。
「いい締めつけだ……」
男が感じ入ったように呟きながら、己を引き抜いた。
「……う……」
その刺激に、またじわりと快感が生まれ、ルーファウスは呻いた。
「次、俺な」
声とともに、後ろから伸びた腕に、ぐいと腰を引かれ、バランスを崩して倒れ込む。
そのまま、後ろから引き寄せられ、座った男の足の上に引きずり上げられた。
「上から、下ろしてくれ」
「よし」
前に立った男に身体を引きずり上げられたかと思うと、ベッドに座った男に後ろから腰を掴まれた。
絶頂を極めたばかりで、収縮と弛緩を繰り返すそこに、熱く脈打つものが押し当てられる。
「社長。飲み込めよ」
後ろから囁かれ、掴まれた腰を、ぐいと下に引き落とされた。
「ああああっ……!」
声を抑える間もなく、硬く勃ちあがったモノを受け入れさせられ、喉から悲鳴が迸った。
身体を支えることもできず、自分の重さで、奥まで一気に怒張を受け入れる羽目になり、ルーファウスはその衝撃に目を見開き、息を詰めた。
「……っ……あっ……」
「くっ……すごいな……」
ルーファウスに己を埋め込んだ男が、呻くように言った。
「すげえ、いい」
そして、ルーファウスの身体を後ろから抱きしめ、下から、ゆっくりと突き上げ始める。
「おい、社長のを舐めてやれよ。啼かせようぜ」
見ていた男が、笑ってうなずき、後ろから抱かれているルーファウスの前に膝をついた。
「もう勃ってるぞ」
指で、ルーファウスのモノを掴み、舌で舐めあげる。
「…ん……っ……」
ルーファウスは、背をそらせ、自分を抱く男の身体に背をあずけた。
さらに前から伸びた手に、胸の突起を弄られ、唇を震わせる。
「すごい仕込まれてるな、え?社長さん」
男が嗤って、胸に口を寄せた。
突起を口に含まれ、舌で潰され、ルーファウスは、唇を噛んで首を振った。
「感じまくりだ」
ゆっくりと、身体に埋め込まれた硬く熱いモノに身体を突きあげられながら、自分自身を舌で舐めあげられ、胸の突起を嬲られる。
「んんっ……んあっ………あっ……!」
あまりにも激しい快感に、もはや唇を噛むことさえできない。
「啼き始めたぞ。その調子だ」
前から太ももに両手をかけられ、大きく足を開かれる。
勃ちあがった自分のモノを男の口に含まれ、唇で扱かれ、明らかな嬌声が喉から迸った。
「ああっ!………あっ……あっ……」
迸る声を抑えようと、震える両手で自分の口を抑える。
「我慢するなよ」
男たちが笑い、手を口から剥がされる。
「いい声、聞かせろよ、社長さん」
狙い澄ましたように、突きあげられたモノに前立腺を抉られる。
「……んああああっ……!」
「もっと、啼け」
激しく突き上げられ、勃起したものを手で扱かれ、もうどうすることもできない。
「……あっ……ああっ……ああああっっ!」
追い上げられるままに、声をあげ、身体を震わせる。
あっという間に絶頂に達した身体を、何度も何度も突きあげられ、もう、何も考えられなかった。
体内に男の欲望をぶちまけられ、息が整う間もなく、仰向けに押し倒され、覆いかぶさってきた別の男に足を抱えあげられる。
「うわ、ここ、まだビクビクしてるぞ。すごい眺めだな」
笑われながら、再び、硬く太い楔を奥まで埋め込まれ、ルーファウスは、声をあげて背を反りかえらせた。
「んんっ!」
「入れただけでイッたんじゃないのか」
「かもな……すごいぞ…っ」
奥まで埋め込まれたものに突きあげられながら、口をこじあげられ、また、男の怒張が上から、突きこまれる。
もみくちゃにされ、好き勝手に身体を弄ばれながら、時間の感覚も、身体の感覚すら失われていく。
いつ終わるともしれない凌辱の中で、ルーファウスは、ただひたすら、男たちの欲望を身体で受け止めるしかなかった。

2011年6月8日 up

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