Captive 4

「……あっ……っ……ああっ…」
シーツに両手と両膝をついた姿勢で、後ろから突き上げられる。
男に怒張を突きこまれるたびに、その奥に詰め込まれている異物が内臓を押し上げる。
さきほど、カイルゲイトに犯されながら押し込まれた、そのおぞましい性具は身体の奥でうねるように振動しており、まるで、内臓を直接こね回されるような感覚が、先ほどからルーファウスを苦しめていた。
そのとき、ガチャリと音がして、ドアが開き、新たに数人の男が室内に入ってきた。
「お、やってるな」
男たちの笑い声に、ルーファウスは唇をかみしめた。
前に回った男に、顎をとられ、顔を覗きこまれる。
「また、泣かされてんのか、社長」
「かわいそうにな」
後ろからルーファウスを犯している男に腰を引かれ、怒張を埋め込まれたまま、その腰の上に座らされる。
角度が変わり、ぐいとさらに奥まで突き上げられ、ルーファウスは声を詰まらせ、身もだえた。
室内に入ってきた男の一人が、露わになったルーファウスの腹部に手を伸ばした。
「これ、腹になにかいれてるのか?」
「ああ、バイブをいれている」
男に犯されるルーファウスを眺めながら、椅子に座り、酒かなにかを飲んでいたカイルゲイトが笑いながら言った。
「中で動いているのが、よく見えるな」
「ここか」
男の手が、ルーファウスの腹部に触れ、ぐいと押した。
「………うっ……あああっ…」
うねる性具を内壁に押し付けられ、ルーファウスは苦しさに呻いた。
「これはきつそうだ」
「そろそろ、ただやるのも飽きてきたからな」
カイルゲイトが、嗤う。
「そろそろ壊れるんじゃないのか、社長さん」
さっそく自分のモノを取り出して、ベッドにあがった男がルーファウスの顎をつかんで笑った。
睨みつけたルーファウスの目を見て、おもしろそうに笑うと、自分のモノを強引に口に押し込む。
「突っ込まれながら睨んでも、迫力ないですよ、社長」
せせら笑うように言うと、ルーファウスの頭を掴み、激しく前後に揺すり始めた。
なすすべもなく、喉の奥まで、屹立を押しこまれ、ルーファウスは、少しでも苦しさが軽くなるように、必死で喉を開いた。何度も何度も、喉の奥を犯されながら、いつの間にか覚えた身を守る術だった。
監禁されてから、どれくらいの日にちがたったかも、すでにわからなくなっていた。
三人の男に輪姦されたのが、おそらく、一週間目くらいのことだっただろうと思う。だが、その後も、何度も、カイルゲイトはもちろん、男たちも、この地下室を訪れ、ルーファウスを凌辱していった。
一人の時もあれば、あのときのように数人がかりで犯される時もあり、いつも、ルーファウスが気を失うまで、その凌辱は続いた。すでに、時間の感覚は失われていたし、規則正しく運ばれてきていた食事も、このところ、滞りがちで、食事の回数で日数を判断することも、すでに不可能だった。というより、実際には、食事は、変わらず、きちんと運ばれてきていたのかもしれなかった。だが、ルーファウス自身が、男たちに犯される時間以外は、疲れ果てて、泥のような眠りについていることが多く、気づいていないだけなのかもしれなかった。もっとも、気づいたところで、なにかを食べることなど、とてもではないができなかっただろう。時折、水や酒を喉に流し込まれる他は、何も口にせず、ひたすら、この部屋で行われる凌辱に、身を任せるしかない日々が続いていた。
喉の奥に欲望を叩きつけられ、口内に押し込まれたままのモノに口をふさがれ、吐きだすことも許されずに、涙を零しながら、粘つくものを喉に送り込む。
ようやく、口を解放されほっと息をついた身体を、後ろから突き上げられ、バランスを崩し、シーツの上に崩れ落ちた。
「休むなよ」
倒れ込んだ上半身を前から抱きかえられ、腰を掴まれる。
「手伝ってやるか」
腰を持ち上げられ、ぐいと、後ろから埋め込まれている屹立の上に引き下ろされ、ルーファウスは喘いだ。
何度も身体を持ち上げられては、下ろされ、前立腺を抉られながら、奥まで身体を開かれる。押し寄せた快感に身体を震わせながら、ルーファウスは無意識に、自分の身体を抱きかかえる男の肩に、震える指先でしがみついていた。
「しがみついてるぞ、かわいいな」
男が言い、のけぞったルーファウスの首筋に唇を這わせた。
そのまま唇を下に落としていき、胸の突起を舐めあげる。
ぶるりとルーファウスの身体が震え、その身体を後ろから犯す男が、呻いた。
「今、締まったぞ。もっとやれ」
「社長、ホントに感じやすいな」
唇で突起の周りを吸い上げられ、舌で先端を何度も舐められる。
同時に、後ろから回った手に、勃ちあがったものを扱かれ、ルーファウスは、あっという間に絶頂に押し上げられた。
「……っっ!」
埋め込まれたモノをぎりぎりと締めつけ、同時に、うねる性具も締めつけることになり、ルーファウスは、息を詰まらせた。
「……あっ……くっ」
「すげーな。腹がぶるぶる震えてるぞ」
「ここもすごいぞ……ぎちぎちに締めつけてるな」
「ああ……食いちぎられそうだ」
ルーファウスの身体を後ろから抱きしめたまま、男が呻き、だが、そのまま、また突き上げ始める。
「なんだ、イかなかったのか」
前からルーファウスを抱いていた男があきれたように言った。
「いや、イった。だが、もう一回だ」
「早く代われよ」
後ろから見ていた男が焦れたように言う。
「ちょっと待て」
グチュ、グチュと、音を立てて、男のモノがルーファウスの身体を出入りする。
「すごいな。溢れてきてるぞ」
怒張を受け入れ、大きく広げられた部分に、男は指を伸ばした。
「指、入るかな」
敏感な部分を指でたどられ、ルーファウスは首を振った。
「や……やめ……」
指に力が込められ、指先が、広がった後腔の縁をひっかくようにたどる。
「きついな……さすがに無理かな」
「そういえば、フィスト、やってなかったな」
その様子を眺めていたカイルゲイトが、言った。
「フィストは……この狭さじゃ無理じゃないのか?」
指を押し込もうとしていた男が言う。
「ワインボトルも入ったからな。いけるだろう」
カイルゲイトは、肩をすくめると、あっさりと言った。
「社長、フィストって知ってるか?」
男が嗤いながら、ルーファウスの顔を覗きこんだ。
「坊ちゃんは知らないだろうな。楽しみにしとけよ」
「場所、代われ」
いい加減、待ちくたびれたのか、待っていた男がベッドにあがり、ルーファウスの身体を抱き上げた。
「さっさとイけよ」
ルーファウスの腰を掴んで、埋め込まれた怒張の上で激しく上下に揺する。
「ああああっ…………ああっ……」
「く……っ……出る……っ」
下から腰を掴まれ、肩を押さえこまれ、最奥で体内に欲望を叩きつけられる。
「あ……あ……」
同時に絶頂に達し、張りつめた身体から、強引に怒張を引き抜かれ、ルーファウスは喘いだ。
「よし、こっち来い」
絶頂に震えたままの身体を引き寄せられ、座った男に腕を引かれ、バランスを崩して倒れ込んだ身体を抱きとめられる。
そのまま、腰を掴まれ、足を開かれ、向かい合う恰好で、そのいきり立った屹立の上に身体を下ろされた。
「……ああっ!」
下から一気に奥まで貫かれ、また絶頂を極める。
そのまま、がつがつと突き上げられ、押し寄せる快感の波に、声も出せず、男の肩に爪を立て、身体を震わせた。
「イキまくりだな、社長」
男が嗤いながら、腰を突き上げる。
「それに、これ、自分のの先にバイブがあたって、気持ちいいな」
「次、俺な」
疲れ果てた身体は、もう、指一本すら思い通りに動かせない。何度も何度も突き上げられ、また、身体の中で、熱い欲望を吐き出された。
ベッドに崩れ落ちた身体を、のしかかってきた男に仰向けに押さえこまれ、バイブを入れられたままのそこに、また怒張を埋め込まれる。肩を強く押さえつけられたまま、抉るように突き上げられ、うねる性具をぐいぐいと押しこまれながら犯される。ようやく、男が絶頂に達し、怒張を引き抜かれたかと思うと、また、のしかかってきた別の男に、いきり立ったモノを押しこまれ、うねるバイブを腹の上から抑えつけられられながら、残酷に犯された。
立て続けに、凌辱され、開かれた足を閉じることもできず、意識を失うようにシーツに沈み込む。だが、それで許されはしなかった。
ぐったりとした身体を、カイルゲイトに乱暴にひきずり上げられ、ベットに座った男の方に突き飛ばされる。
「後ろから身体を押さえてくれ。足を開かせろ」
男たちに後ろから抱きかかえられ、両足を大きく開かれ、固定される。
「さて……社長、苦しいだろう?バイブを出してやるからな」
カイルゲイトが、大きく開かれたルーファウスの足の間に跪いた。
「フィストファックだ。あんたの中に、この手をいれるんだよ」
カイルゲイトが、たくましく筋肉のついた右手を、ルーファウスの前にちらつかせた。
ルーファウスは、苦しさに朦朧としながらも、目を見開いた。その会話の意味に気づき、自由な手でカイルゲイトを押しのけようとした。
もっとも、力の入らない手は、カイルゲイトに届く前に、下にバタリと落ちる。
「手が邪魔だな。縛るか。なにか、ヒモよこせ」
身体の前で両手首を揃えて、放り投げられたロープのようなもので縛められる。
「よし、やるぞ」
いきなり、三本の指が揃えて押し込まれ、ルーファウスは呻いた。
「まあ、三本は楽勝だな」
指がぐいぐいと押し込まれ、やがて、揃えた小指が押し込まれる。
「…うっ……」
呻くルーファウスの顔を見上げて、カイルゲイトが囁いた。
「さて、親指だ」
そして、親指を添えて、ぐっと五本の指を全て、ルーファウスの身体に押し込んだ。
「う……っく………っ」
圧迫感と苦しさに、ルーファウスは、身体を反りかえらせた。
「すげーな、入った」
横でみていた男が、ごくりと喉を鳴らした。
ずずっと五本の指が揃えて、身体に押し込まれていく。
ぐちゅり、ぐちゅり、という湿った音が響き、カイルゲイトが、顔をしかめた。
「中で出しすぎだ」
「潤滑油代わりだ」
男たちが嗤う。
「さて、社長。見てみろ」
カイルゲイトが言い、男の一人がルーファウスの頭を掴み、下に向けた。
五本の指の先端が全て埋め込まれ、カイルゲイトの手の関節の部分が、自分の大きく開かれた入口にあたっているのを目の当たりにし、ルーファウスは息を飲んだ。
「……っ……」
「いまから、ここを入れる。きついぞ」
ぐいと押し込まれ、ルーファウスは、声も出せず、唇を震わせた。
硬くゴツゴツとした部分で、入口を大きく開かれたのを感じる。
「行くぞ」
カイルゲイトの声とともに、ぐいと手が押し込まれる。
「……ああああああっ…!!…」
ルーファウスは悲鳴をあげた。
太い関節の部分が、めりっと体内に押し込まれ、そのまま、内壁を抉り奥まで押し込まれる。
身体を痙攣したように震わせながら、戒められた両手を硬く握りしめ、ルーファウスは身体を硬直させた。
後ろから抱く男の身体に背をあずけ、震える唇を開いて、喉の奥でせぐりあげるように呻く。
「すげーな。入るもんなんだな……」
後ろからのぞきこむようにして男がつぶやいた。
「まあ、俺たちがさんざん、突っ込んで広げたからな」
「しかし……すごい光景だな」
いまや、カイルゲイトの右手は、手首までルーファウスの身体の中に押し込まれていた。
「かわいそうにな。痛そうだ」
見開いた目からぼろぼろと涙を零すルーファウスの顔を見て、男が笑った。
「この顔、最高だ。写真、撮っとくか」
「まだ、これからだぞ」
カイルゲイトが、楽しそうに言った。
「行くぞ、社長」
ぐい、とカイルゲイトの腕に力がこもり、身体の中をさらに大きく広げられる。
「……ああっ……」
何をされたのか、わからない。だが、押し出されるように、喉から悲鳴が漏れた。
「社長。わかるか?あんたの中で拳を握ったぞ」
カイルゲイトが囁き、ぐり、と、身体の中を押し開いているものが、動いた。
「あっ……あ……」
ごつごつとした骨が、内壁を抉る。
カイルゲイトがにやり、と笑った。
「いい声、聞かせろよ、社長」
次の瞬間、何かが全身を走り抜け、ルーファウスは悲鳴をあげた。
「…っああああああ…っ」
それは、信じられないことに、恐ろしいほどの快感だった。
「もう一度だ」
「ああああっ!!」
再び、喉から声が迸る。
拳が、身体の中で回され、ごつごつとした骨の部分が、前立腺をえぐっているのだった。
「いい声が出るじゃないか」
また、ぐり、と拳がまわされる。
「ああああっ……ああ……っ!」
「気持ちいいか?」
カイルゲイトが嗤い、何度も何度も、拳でルーファウスの前立腺を抉った。
頭の神経が焼き切れるかと思うような快感に、頭が真っ白になる。
ルーファウスは、身体を激しく震わせ、全身を硬直させると、ふっと意識を途切れさせた。

2011年6月11日 up

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